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彼女の実家がなんかずっと気持ち悪い【ゲットアウト】

GETOUT

作品詳細

2017年公開 時間 104分

監督 ジョーダン・ピール 主演 ダニエル・カルーヤ

あらすじ

NYに暮らすアフリカ系アメリカ人のクリスは白人の彼女ローズの実家に招待される。彼女の家族に黒人に対する偏見がないか心配してたが、それどころかとても手厚く歓迎される。しかしその家には黒人の使用人が二人おり違和感を覚える。

その後彼女の両親が知人を招いてパーティーをするので参加してほしいと言われ、大勢の白人たちが訪れる。知人たちの多くは年配で、過剰なまでにクリスに興味を持ち、その態度は気持ち悪さまでも感じられる。また客人の中に年配の白人女性と若い黒人の夫婦がおり、さらに違和感が増していく。

気分が悪くなりローズと共にいったん席を外すクリスだが、その間客人たちが集まりオークションのようなことをし始めた。客人たちの視線の先にあったものはクリスの写真であった、、、クリスが抱いた違和感の正体とは?

ネタバレ感想

見てる途中でタイトルの意味が分かった時は鳥肌でした。

この白人たちのオークションの目的は、クリスを奴隷にしたり使用人にするためではありません。このパーティーに参加しているのは年配の人ばかりです。ローズの父親は外科医で、実はこの家では若い黒人に自分の脳を移植をし、若々しく健康的な新しい身体を提供するという非人道的なことが行われていたのです。

なので今回のパーティーは親睦会に見せかけてクリスの品定めをしていたわけですね。またこの家の使用人の二人も脳移植の被害者で、その中身はローズの祖父と祖母です。若い身体が嬉しくて夜中に爆走する祖父は少し笑えました。また祖母の体の役者さんの演技が素晴らしく、満面の笑みで涙するシーンはとても印象的です。

黒人差別を示唆するようなシーンがいくつかあり、現代でもまだ差別が続いていることを伝えようとしていると感じました。

DVDだとグッドエンドとバッドエンドの両方が見られます。